【リズム感をつけるとは? Part 1 】ピアノ演奏のために
川崎市高津区の鈴木理恵ピアノ教室です。
ピアノを演奏するうえで、楽譜を読むことや指を動かすことと同じくらい大切なのが「リズム感」です。
最近の流行曲にはアップビートや複雑なリズムが多く取り入れられています。
日常的に耳にする機会も多いため、自然とリズム感が養われている子どもも少なくありません。
実際に、小さな子でも難しい曲を歌ったり踊ったり、さらには「太鼓の達人」のようなリズムゲームで楽しみながらリズムを体験することができます。
昔と比べると、リズム感を身につける環境がとても充実していて羨ましいですね。
では、ピアノ演奏における「リズム感」とは何でしょうか?
1・リズムに乗れる・体で感じる
2・音符の長さを理解して演奏できる
3・拍子が分かる
この3つの要素が必要です。
つまり、楽譜に書かれたリズムや拍子を正しく理解し、それを体で感じながら演奏に反映できる力こそが「リズム感」といえます。
今回は、この3つの要素の中より
「1・リズムに乗れる・体で感じる」
についてお伝えします。
リズムを体で感じ、自然に乗ることの大切さ
ピアノの演奏のリズムは、単に拍を数えるのではなく、一定の速さを体で感じ取り、自然に乗ることが大切です。
・ 一定のテンポを維持する
・ 1拍を2等分・4等分するなど、細かい拍を感じる
・ メトロノームに合わせて演奏できるようにする
演奏中にテンポが意図せず変化してしまうのを防ぎ、音楽的に安定した表現をするためにも、リズムを体で感じる練習が必要になります。
ピアノ演奏では、気持ちの高まりによってテンポが速くなったり、逆に遅くなったりすることがあります。
音楽的な表現としてのテンポの変化は良いことですが、無意識のうちに変化してしまうのは避けたいものです。
また、細かいリズムを感じ取る力は、バッハやスカルラッティの対位法や古典派のアルベルティ・バスを演奏する際に役立ちます。
鼓動のように細かい拍を感じ取れると演奏に安定感と意思が生まれます。
これは、決して身体を動かしてカウントするのではなく、内面的にリズムを意識する、つまり心の中で感じることが重要なのです。
さらに、メトロノームに合わせて演奏できるようになると、良く聴く耳も養われて、アンサンブルや連弾の際の「合わせる」ことにも役立ちます。
リズム感を育てる具体的な方法
メトロノームを活用する
導入の簡単な曲から、メトロノームに合わせて演奏する練習をしましょう。
ただし、メトロノームに頼りすぎると自然な呼吸や表現が損なわれることがあるため、適度に取り入れることが大切です。
部分練習では、メトロノームを使ってテンポの正確さを確認します。
例えば、4拍子の場合、メトロノームと演奏を4拍ずつ交代で行ったり、
冒頭・中間部・後半部などを部分的に取り出して、同じテンポで演奏できているかを確認します。
また、通し練習では「5回のうち2回はメトロノームを使用し、残り3回はメトロノームなしで自然な呼吸や表現を意識する」といったバランスで練習すると、リズムの安定と音楽的な表現の両方を養うことができます。
ピアノ以外でリズムを感じる
ピアノ以外でリズムを感じる練習も効果的です。
ピアノを弾くときは、鍵盤の位置、指使い、指の形、楽譜、たくさんのことに意識を向けなければならず、リズムだけに集中するのが難しくなります。
そこで、ピアノを離れてリズムに特化した練習を行うと、より効果的にリズム感を養えます。
例えば、手拍子、ベル、太鼓、カスタネットなどを使うと、音と動きをリンクさせながら、リズムのみに集中できるのでとても良いですね。
導入期(2〜4歳)のリズム遊び
導入期の小さなお子様は、遊びを取り入れながらリズムを学ぶと良いでしょう。
例えば
・ 歌を歌いながらリズムに合わせて、絵の上におはじきや積み木を置く
・ 3文字や4文字の言葉の絵カード(「りんご」「みかん」「ぶどう」「バナナ」など)を使い、メトロノームに合わせて太鼓やベルを叩く
・ 少しずつ速度を上げて、速いテンポにも挑戦する(子どもは速いリズムが大好きなので、楽しみながら取り組めるでしょう)
リズム感は、導入期からの様々な体験を通じて少しずつ発達していきます。
音の長さを覚える以上に時間がかかるため、楽しみながら継続的に取り組むことが大切です。
リズムは音楽の土台となる重要な要素であり、単に数えるのではなく、体で感じて自然に乗る力を育てていきましょう。
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