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音楽コラム【クラシックピアノを学ぶ際のピアノの選び方】

【クラシックピアノを学ぶ際のピアノの選び方】

 

川崎市高津区の鈴木理恵ピアノ教室です。

ピアノを学び始める際、多くの方が「どのピアノを選ぶべきか」と悩みますね。

確かに楽器選びは重要ですが、「完璧な楽器がなければ上達しない」というわけではありません。

 

 

極端な例ですが、以前ショパンコンクールのドキュメンタリー番組で、参加者の練習風景が紹介されていました。

その中には、非常に古く調整も不十分なピアノで練習している姿もありました。

歴史的に見ても、幼少期から立派なグランドピアノで練習できたピアニストばかりではありません。

環境が整っていなくても、情熱を持ち、音楽的な想像力や技術を磨き、一流のピアニストへと成長している人は多くいます。

このことからも、「楽器が完璧でなければ上達できない」という考えは、一概に正しいとは言えないでしょう。

とても極端な例ですが。

 

 

理想はグランドピアノ

 

可能であれば、グランドピアノで練習するのが理想です。

グランドピアノは音の響きやタッチが豊かで、クラシックピアノの表現力を学ぶのに最適な楽器だからです。

しかし、現実的には家庭のスペースや予算の制約があるため、必ずしも全ての家庭がグランドピアノを用意できるわけではありません。

そのため、「自分の環境でできる最善の選択をすること」が大切です。

 

 

アコースティックピアノを優先しましょう

 

電子ピアノは便利な選択肢ですが、可能であれば中古のアコースティックピアノを選ぶことをおすすめします。

例えば、50万円の電子ピアノよりも、10万円程度の中古のアップライトピアノ(アコースティック)のほうが、音やタッチの面で学習効果が高いと考えます。

アコースティックピアノは、弦の振動やハンマーの動きなど、生の音が持つ特有のニュアンスを感じ取ることができ、クラシック音楽を学ぶ基盤となるからです。

ピアノ教師の立場から申し上げると、高価な電子ピアノよりも、古くてもアコースティックピアノをおすすめします!

 

 

限られた環境でも工夫次第で上達できる

 

ピアノの質にかかわらず、練習方法を工夫することで、限られた環境でも成果を上げることは可能です。

 

 

想像力を使った練習

 

自宅のピアノがアコースティックでない場合や立派なピアノでない場合でも、頭の中で響きをイメージしながら弾くことが大切です。

音のバランスやタッチを意識することで、どんな楽器でも質の高い練習ができます。

お子様の場合、日々の練習で「どんな音を出したいか」をイメージできるように、先生や保護者の方の声かけが重要になります。

また、定期的にピアノ教室や学校、レンタル練習室のグランドピアノに触れる機会を作ることも大切です。

 

 

環境に左右されず、最大限の努力

 

クラシックピアノを学ぶ上で重要なのは、ピアノそのものの性能だけではありません。

もちろん誰もが素晴らしいピアノで練習できれば良いですが、しかし、どのような環境でも、その楽器を最大限に活用し、自分の音楽を追求する姿勢が大切です。

 

どんなピアノでもイメージを膨らませ、工夫しながら練習に励みましょう!

 

 

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