【効率的なピアノ練習法】
川崎市高津区の鈴木理恵ピアノ教室です。
ピアノを習っている皆さんが一番知りたいのは、どうすれば短い時間で効率的に上達できるか、ということですよね。
学校の勉強や他の習い事、部活動などで、今の子供たちは昔と比べてずっと忙しい日々を過ごしています。
大人も同様に、仕事や家事で自分の時間が限られている方が多いかと思います。
ピアノの上達には練習時間が不可欠です。
しかし、短時間でも効果的に練習できる方法を知っていると、上達を早めることができます。
今回は、効率的な練習法を、2つの視点からご紹介します。
1・曲を仕上げる方法
2・基礎力をつける方法
さらに、やってしまいがちな
この練習方法はマイナス‼️
避けた方が良い練習方法についてもお伝えしていきます。
1・曲を仕上げる方法
新しい曲に取り組むときは、計画表を活用し、曲を細かく分けて練習します。
更に以下の項目ごとに分けて練習を進めていきます。
• 右手ゆっくり
• 左手ゆっくり
• 両手ゆっくり
• 右手テンポ
• 左手テンポ
• 両手テンポ
• 強弱
• フレーズ(スラー・スタッカート)
• 表現
• ペダル
• アンプ
(※「テンポ」とは仕上げの速さのことです)
各項目がしっかりできたら、達成の印としてスタンプやシールを貼ります。
これにより、どこが完成しているのか、どこがまだ練習が必要なのかが明確になります。
順序立てて練習を進めることで、効率よく演奏が仕上がるようになります。
曲には弾きやすい部分もあれば、特に反復練習が必要な難所もあります。
難所を把握して、重点的に練習することで、効率的に上達することができます。
このように曲を細分化し、練習の流れを体系化することで、練習の道筋がはっきりとし、最短で曲を仕上げられるようになります。
2・基礎力をつける方法
ピアノは音符を読み、リズムを理解して、脳で指令を出して、指が動く という流れが必要です。
また、技術的な要素が多岐にわたるため、分解して、各要素をバラバラに訓練するのです。
結果、効率よくスキルを身につけられるようになります。
① 音符を読む練習
音符カード
カードに書かれた音符を瞬時に読んで、ピアノで弾いてみます。
視覚と指の動きを連携させる練習になります。
始めは1つの音から始めて、徐々増やしていくと良いでしょう。
②リズムを理解する
リズムカード
リズム譜が描かれたカードを使い、手拍子やベルでリズムを体感します。
始めは、1小節単位で3拍子、4拍子、8分の6拍子で練習します。
そして少しずつ音符や休符の種類を増やします。
視覚と聴覚を結びつけ、音符と休符の長さを理解することを目指します。
リズムは特にしっかり理解してから次のレベルに進みましょう
リズムアプリの活用
最近では、テンポに合わせてリズムを叩くアプリがたくさん登場しており、ゲーム感覚でリズム感を養えます。
特に、リズムに自信がない方やお子様におすすめで、楽しくテンポや拍の感覚を身につけることができます。
③指の動きを良くする練習
指の独立エクササイズ
10本の指の独立性を高めるために、ドレミファソなどのシンプルな音型を用いて、各指の動きを鍛えます。
指の独立と素早い動きに特化した練習をするのです。
指の独立性が高まると、速いパッセージや複雑な音型でも安定した演奏が可能になります。
指番号を見て素早く動かす
指番号(1〜5)を見て、対応する指を瞬時に動かす練習を行います。
これにより、脳から指への指令が素早く伝達され、反応速度が向上します。
例えば、「3」の数字を見たら、瞬時に中指が動くようにトレーニングします。
④脱力トレーニング
手首の脱力と手のひらの筋肉
小さなボールやお手玉を持ち、手首と腕を柔らかく動かす練習を行います。
ボールを持ちながら、自由に腕や肩、手首を動かしましす。
手首の動きが自然で力が入らないように意識しましょう。
さらに、少し大きめの柔らかいボールを軽く握り、手首を動かしながらボールで鍵盤を押します。
この練習は、手のひらの筋肉を鍛えながら、リラックスした状態で鍵盤に触れる感覚を身につけることができます。
手首や腕に余分な力が入らないよう、力を抜いて演奏できることを目指します。
練習の際は、他の要素と切り離して行うことが上達の近道です。
この練習方法はマイナス‼️
「常に最初から最後まで通して弾く練習」
これは、効率的な練習方法とは言えません。
間違えた箇所をそのまま通り過ぎてしまったり、曲の最初から何度も通して弾くだけでは、上達のスピードは上がりにくく、無駄な練習になりがちです。
効率よく上達するためには、細かい部分に分けて集中的に練習することが大切です!
効率的な練習法を取り入れることで、短時間で曲の仕上がりも基礎力も一段とアップします。
無理なく効果的に、そして楽しくピアノの上達を目指していきましょう!
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