【ピアノは何歳から始めたらいい?】
2歳・3歳からピアノ導入に触れるメリットとデメリット
川崎市高津区の鈴木理恵ピアノ教室です。
ピアノは何歳から始めたらいいでしょうか?
ピアノ演奏に必要な知識を意識的に吸収できるのは4〜5歳位と思います。
では2〜3歳はどうでしょう。
2〜3歳は、ピアノ演奏や楽譜の読み方を意識的に吸収する前に、感覚的に身につける最適な年齢です。
2歳・3歳からピアノ導入に触れるメリット、デメリットをいくつかお伝えします。
メリット
1・手指の巧緻性
2〜3歳はまだ発育の途中ですが、ピアノを弾くためのさまざまな練習を通じて、指や手を細かく動かすことができます。
例えば、親指から小指まで順番に動かしたり、お手玉やボールを軽く投げて取ったり、指でそっと鍵盤を押して音を出してみるといった練習です。
これにより、手先の器用さが向上し、運動能力の基礎が培われます。
その後のピアノレッスンがスムーズに進むでしょう。
2・リズム感の発達
早期に音楽に触れることで、拍子やリズムを感じ取る力が自然と養われます。
音楽に合わせて太鼓を叩いたり、メトロノームに合わせて手を叩いたり、歌いながらおはじきを置いたりすることで、体でリズムを取る感覚や音楽に合わせて動く能力が磨かれます。
3・音の高低や音程の感覚
早期にピアノの音を聴いたり、触れたり、歌ったりすることで、自然に音の高低や音程を認識し、正確に再現できるようになります。
先生のピアノに合わせて歌ったり、
低い音から↗️ドレミファソラシド』
高い音から↘️ドシラソファミレド』
とピアノで聴いたり弾いたりすることで、音程の感覚が身につきます。
この経験は、後のソルフェージュにも大変役立ちます。
4・音楽的表現力
幼少期から音楽に触れることで、音の強弱や明暗、緩急、情景の変化を感じ取り、それを表現する感覚が自然に身につきます。
また、絵を見てイメージを膨らませたり、明るい曲、悲しい曲、元気な曲、暗い曲などの様々な音楽に触れることで、後に曲をより豊かに演奏できるようになります。
5・脳の発達における影響
2〜3歳は、脳が急速に発達する時期です。
一般的観点から、この時期に音楽やピアノに触れることで、脳の左右のバランスを保ちながら感性や認知能力を高めることが期待できます。
特に、空間認知、記憶力、集中力を養う効果が期待できます。
6・知育との相乗効果
音楽のレッスンに知育要素(色、形、数、言語、空間、記憶など)を組み合わせることで、音楽的な能力だけでなく、思考力や具体的な知識も深まります。
物の名前をリズムに合わせたり、数を数えたり、指示に従って積み木を積んだり、同じ形や色を探したりすることで、遊び感覚で楽しみながら自然に考える力や知識が定着します。
デメリット
1・進度が遅い
感覚や基本的な動きは徐々に身につくものの、ピアノ演奏に必要な理論的な理解や演奏スキルの習得は難しい年齢です。
そのため、具体的な内容の習得はとてもゆっくりと進みます。
例えば、鍵盤のドレミファソの位置を覚えるのにも時間がかかる傾向があります。
2・上達の実感が見えにくい
リズム感や音感、表現力、脳の発達といった感覚的な成長は、目に見えにくいものです。
また、音符を覚えたり、1曲を弾けるようになる、といった具体的な達成とは異なり、これらの上達は、時間をかけてゆっくりと育っていきます。
そのため、上達の実感を得るのが難しいのです。
3・子供の気分による影響
年齢が低いほど、子どもは感情や気分に左右されやすく、集中してレッスンに取り組めないことがあります。
レッスンの時間が決まっているため、眠い時や機嫌が悪い時、わがままを言いたい時、じっとしていられない時など、さまざまな影響が出てきます。
しかし、すべて成長の一環です。(先生にお任せしましょう!)
4・保護者のサポート
2~3歳の子どものレッスンには、保護者の協力やサポートが欠かせません。
例えば、レッスンの送迎や家庭での声かけ、レッスン中にお子さんがグズった際の見守りなどが挙げられます。
これらのサポートが保護者にとって負担に感じられることもあります。
2~3歳からピアノ導入を始めるメリットやデメリットについてお話ししましたが、大切なのは、それを理解した上で始めることです。
お子さんの成長を長い目で見守りながら、あたたかく応援することが、学びの成功につながっていきます。
ぜひ、お子さんと一緒に音楽の楽しさを感じながら、成長を見守っていきましょう!
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